キャットニップ

●英名:Catnip
●和名:いぬはっか(犬薄荷)
●別名:カラミント
●学名:Nepeta cataria L.
●科名:シソ科の多年生草本
●原産地:ヨーロッパ、西アジア
●主産地:フランス、アメリカをはじめ世界各地で野生化している

 キャットニップの原産地は、アジアからヨーロッパまでのユーラシア大陸の温帯地域で、シソ科ミントの仲間である。面白いことに和名では「いぬはっか」と犬にちなんだ名称が付けられている。
 イギリスではよく見かける野草で、日本でも中部以北にすでに帰化されており、路傍や鉄道の線路ぎわ、生け垣などで見かけることができる。
 学名ネプタ・カタリアの近縁種で、ネプタ・ムッシーニという品種がある。ラベンダーによく似た青紫色の花をつけるが、時にはこれもキャットニップとして市場で売られている。
 生もしくは乾燥させた葉を、料理やハーブティーに使われている。

キャットニップの香味

 キャットニップは、葉や茎に白っぽい綿毛がある。若葉に芳香があり、芳香の主成分はカルバクロールやネペトールである。

キャットニップの利用法

 乾燥した葉で作るハーブティーは、ローマ時代から飲まれていた。ヨーロッパにおいては、インドや中国から紅茶がもたらされる前まで、このハーブティーを飲んでいたという。
 葉をスープやソースの香りづけにしたり、サラダに加えて楽しむ。葉をワインに浮かべて飲むこともある。その昔、若芽で作られたジャムは悪夢を防ぐと信じられていた。
 その他の利用法としては、名前にあるとおり猫が大好なので、乾燥した葉をぬいぐるみに詰め、猫のおもちゃを作る地方もある。猫は、マタタビと同様にころげ回って喜ぶはずである。属名のカタリアCatariaは「猫」の意。

キャットニップの薬効

■昔からハーブティーは催眠や発汗を促し、解熱効果があるといわれている。
■17世紀の薬学者ニコラス・カルペパーは「キャットニップは不妊を治し、陣痛までもやわらげる」と言っており、女性にハーブバスに入るよう推奨している。ハーブバス用には、開花直前の茎を刈り取り、よく乾燥させてから用いるとよい。
■キャットニップは猫の大好物であることから、北米においては猫族動物捕獲用の誘引剤として利用することがある。

キャットニップの栽培

■路傍に自生するほどなので、栽培は土地を選ばす簡単である。しかし、猫によって畑が荒らされてしまうことがあるため、注意する。
■秋または春に種をまく。秋まきの際は、越冬できるように日当たりのよい暖かい場所で育てると、翌年の夏までに草丈1メートル前後にまで育つ。他にも、さし木で殖やすことができる。
■開花した株は、10cmほどのところで切り戻す。翌春によい芽を出すためには、地上部を地ぎわで刈り取るとよい。